浦和レッズの開幕戦で注目された采配や戦術。スコルジャ新監督の特別な「色」は見られたのか (3ページ目)

　それは技術的、戦術的な事柄だけにとどまらず、日本人選手の思考や性格など、メンタル的な要素についてもそうだろう。

　理解が進む前に自身が理想とするプレースタイルをいきなりすべて落とし込もうとすれば、無理が生じる危険性は十分にある。継続性を重視しつつ、徐々に自分の色を出していく。そうしたアプローチは合理的なものだ。

　まして浦和の場合、４、５月にはAFCチャンピオンズリーグ決勝という大一番も控えている。

　じっくりと時間をかけ、自らのスタイルを確立していく一方で、まずはひとまずの完成形を作り上げる必要もある。これは決して簡単な作業ではない。

　前体制での積み上げを生かしつつ、勝てるチームへとバージョンアップしていけるか否か。

　スコルジャ監督のお手並み拝見である。