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J1移籍のトレンド「J2からの個人昇格組」は今季も楽しみな選手がズラリ。なかでも期待大の9人 (4ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by Kyodo News

 そして最後にもうひとり、J3松本山雅からの"2階級特進"で個人昇格をつかんだのは、鳥栖に移籍加入したFW横山歩夢である。

 昨季開幕戦でいきなりゴールを奪い、大きな注目を集めた19歳は、シーズンを通してFWの主軸として活躍。スピードと思いきりのよさを武器に、チーム最多の11ゴールを記録した。

 また、松本での活躍が認められたことで、今年のU-20ワールドカップ出場を目指すU-19代表にも選ばれ、そこで中心選手としてプレー。今季高卒3年目でまだまだ粗削りな分、伸びしろも大きいだけに、初のJ1挑戦でも物おじせずにプレーできれば面白い。鳥栖の前線は昨季の主力がごっそり抜け、イチからの競争になる状況も味方につけたいところだ。

 こうして個人昇格組を見てくると、彼らのほとんどが昨季、J2やJ3で確かな実績を残し、ある意味で「当然の個人昇格」を果たした選手であることがわかる。J2で4位躍進の熊本から、3人もの選手を紹介することになっていることは象徴的だ。

 だからこそ、彼らが初のJ1の舞台でどれだけできるのかは、興味深い注目ポイントとなる。

 J2でこれだけやれれば、J1でも間違いなく通用する――。そんな前例が増えていけば、個人昇格組の重要性は今後、さらに高まっていくはずである。

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