J1移籍のトレンド「J2からの個人昇格組」は今季も楽しみな選手がズラリ。なかでも期待大の9人
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移籍によって飛躍が期待できる選手(2)
J2からの個人昇格組
近年のJ1で見られるトレンドのひとつに、J2クラブ(J3以下のカテゴリーのクラブも含む)からJ1クラブへの移籍、いわゆる"個人昇格"を果たした選手の活躍がある。
彼らは、高校、あるいは大学を卒業する時点ではJ1クラブから声がかからずとも、まずはJ2クラブでプレーし、そこで活躍することによって個人昇格を勝ち取ってきた。なかには、J2でさえそれほど注目されていなかった、意外な"掘り出し物"が見つかることもあるから面白い。
J1クラブが下位リーグから光る素材を探し出してくるという意味では、そこにはさながら、"Jリーグ版現役ドラフト"の趣もある。
今季のJ1各クラブの陣容を見渡しても、楽しみな個人昇格組は数多い。それだけ彼らが戦力として期待されているということなのだろう。
そんな個人昇格組のなかから、今季が初のJ1挑戦となる選手に絞り、注目株を挙げてみたい。
パリ五輪を目指す代表チームでも主力としてプレーする半田陸この記事に関連する写真を見る まずは、モンテディオ山形からガンバ大阪へ移籍加入したDF半田陸である。
21歳の半田は、パリ五輪を目指すU-21代表(昨季時点)でも主力を務める世代屈指の右SB。山形のアカデミー(育成組織)で育ち、2019年にトップチーム昇格以降、J2で4シーズンを過ごしてきたが、今季ついに個人昇格に至った。
2019年U-17ワールドカップにも出場しており、チームのベスト16進出に貢献。当時は右CBを務めていたが、現在は右SBが主戦場だ。力強い対人守備に加え、タイミングのいい攻め上がりでも力を発揮する。
能力的にはJ1でも通用するレベルにあることは間違いなく、藤田譲瑠チマ(横浜F・マリノス)ら、U-17ワールドカップをともに戦ったチームメイトには、すでにJ1を経験している選手も多いだけに、1年目からでも彼らに劣らぬ活躍を期待したいところだ。
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