激戦のJ1残留争いで生き残るチームはどこだ? 識者3人の見解はほぼ一致した (4ページ目)

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熾烈なのは福岡、湘南、京都の争い
プレーオフ行きとなるのはどこか?

中山 淳氏(サッカージャーナリスト)

◆最終予想順位
12位=ヴィッセル神戸
13位=清水エスパルス
14位=アビスパ福岡
15位=湘南ベルマーレ
16位=京都サンガ
17位=ガンバ大阪
18位=ジュビロ磐田

 残り4~5試合となっても、まだ大混戦模様のJ1残留争い。

 そのなかで現在13位の神戸は、G大阪との"関西ダービー"を制したことが好材料なうえ、福岡、サンフレッチェ広島、湘南と続く今後3試合の対戦カードから見ても、12位以上の成績を残す可能性は十分。また、ゼ・リカルド体制になって復調気味の清水も残留は堅そうだ。

 逆に、厳しいのは最下位の磐田だ。渋谷洋樹新監督就任後も大きな変化は見られず。残り5試合のうち、清水、G大阪、京都との直接対決を控えるが、全勝でもしない限り、現在の勝ち点差を考えても奇跡は起こりそうもない。

 同じく、残り4試合で勝ち点29のG大阪も、松田浩監督になってから現実的な戦いに舵をきりながら、結果は出ていない。残りの対戦相手には、分の悪い横浜F・マリノスや鹿島アントラーズが残っており、次の柏レイソル戦に勝てなければ、降格が現実的になりそうだ。

 問題は、勝ち点31で並ぶ福岡と湘南、それを1ポイント差で追う京都の行方だ。このなかで、福岡は残りの対戦相手が神戸、コンサドーレ札幌、柏、浦和レッズの4チーム。勝ち点4ポイント以上を手にする可能性はあるだろう。

 5試合を残す湘南は、ホームが1試合しか残っていないのが気になるが、今季はアウェーで3勝しているうえ、連敗が少ないのが好材料だ。

 京都は5試合に加えて、天皇杯準決勝も残っているため、日程的ハンデを背負うのが不安材料。最終節に磐田戦を残しているが、もしその前に磐田の降格が決定していると、意外と苦しめられる可能性はある。

 たとえ降格が決まっても最後まで手を抜かないのがJリーグの特徴でもある。それを含め、J1参入プレーオフ行きとなる16位は、京都になる可能性が高い。

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