イニエスタが語る、ニッポンへの愛。いつかは日本代表監督「イニエスタ・ジャパン」を夢見て (4ページ目)

  • 宮崎俊哉●構成 text by Miyazaki Toshiya
  • photo by AFLO

【私は日本のサッカーが好き】

 2021年5月11日、イニエスタはそれまで3年契約を結んでいたヴィッセル神戸との契約をさらに2年延長し、会見で次のように語った。

「日本での新たな挑戦は、私と私の家族にとって本当に大きな一歩でした。三木谷オーナーのエキサイティングなプロジェクトに引き続き関わっていけることに、大きなモチベーションを感じています。私の家族を代表して、神戸と日本のみなさんに感謝を申し上げたいです」

 2022シーズンもプレーする日本について、イニエスタはこう述べている。

「日本でプレーすることが好きなのは、レベルが高いからです。日本のサッカーは成長しています、驚くほどの勢いで。日本のサッカーには独自のアイデンティがあります。日本人選手はダイナミックで素早く、スキルも高いです。だから、私は日本のサッカーが好きなのです」

 そして最後に、将来について。

「日々、自分のプレーにだけ焦点を合わせているので、現時点で将来のことを考えることはできません。ですが、コーチの資格を取りたいということだけはハッキリしています。『いつかは日本代表の監督に』『イニエスタ・ジャパンを見てみたい』。多くの方々がそう言ってくれているのも承知しています。

 そのために、コーチとしての資格を取り、経験を積んで、少しずつ新しい道を作っていかなければならないこともわかっています。サッカーは私の人生そのもの。サッカーとは離れられません」

 アンドレス・イニエスタの頭には、将来の夢、選択肢のひとつとして、間違いなく「日本代表監督」のビジョンも描かれている。


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