大久保嘉人は別人格を演じていた。「イエローや退場がなければ200得点を超えていた。でも残念だと思わない」 (4ページ目)

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by スポニチ/アフロ

【今後の活動は?】

 引退後、大久保はサッカーの試合の解説はもちろんバラエティ番組への出演など、現役時代にできなかった仕事を楽しんでいる。

「今は、いろんなことに挑戦できて楽しい。正直、もう1回サッカー選手やりたいとか思わんもん(笑)。生まれ変わるなら次は、歌手がいい。歌は人を感動させられるし、結婚式とかで歌うと泣けるでしょ」

 シンガーになりたいというのがちょっと意外だったが、サッカー選手をやりたいとは思わないというのは、なんとなく理解できた。小さい頃から「負けるな」と父に言われ、張りつめたなか、別人格でサッカーを続けてきたので、気持ち的にはもうお腹いっぱいなのだろう。

ちなみに今、一番やりたいことは 何なのか。

「テレビで芸人さんとかが体を張っている番組に出たい(笑)。激辛とかの挑戦も大丈夫、NGなしで、なんでもやります」

 やりたいと思ったことは止められない。川崎からFC東京に行った時のように、大久保は常に違う世界を見てみたいのだ。

FMヨコハマ『日立システムズエンジニアリングサービス LANDMARK SPORTS HEROES

毎週日曜日 15:30〜16:00

スポーツジャーナリスト・佐藤俊とモリタニブンペイが、毎回、旬なアスリートにインタビューするスポーツドキュメンタリー。
強みは機動力と取材力。長年、野球、サッカー、バスケットボール、陸上、水泳、卓球など幅広く取材を続けてきた二人のノウハウと人脈を生かし、スポーツの本質に迫ります。
ケガや挫折、さまざまな苦難をものともせず挑戦を続け、夢を追い続けるスポーツヒーローの姿を通じて、リスナーの皆さんに元気と勇気をお届けします。

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