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J1リーグ、新外国人選手たちの明と暗。シーズン折り返しでその実力が見えてきた (2ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 ユンカーがデビューしてからの浦和の成績は、7試合を戦って4勝2分け1敗(成績は第19節時点、以下同)。順位も9位から6位へと浮上した。多彩なゴールパターンを誇るユンカーのゴール量産がこのまま続けば、浦和が後半戦の台風の目となる可能性は高そうだ。

 同じ新助っ人ストライカーとしては、清水エスパルスのブラジル人FWチアゴ・サンタナの存在も見逃せない。

 入国できないリスクを警戒してひと足先に来日したチアゴ・サンタナは、新天地でプレシーズンに参加してから開幕を迎えると、開幕戦の鹿島アントラーズ戦を皮切りにここまで7ゴールを量産。チーム成績が低迷するなか、希望の光となっている。

 昨年12月までポルトガルリーグのサンタ・クララで9試合7ゴールを記録した実力は本物で、とくに5月になってからは調子が上向き。中断明けの仙台戦(6月23日)でも、チームが同点に追いつかれた直後に圧倒的な個の力を見せつけて決勝ゴールを決めた。後半戦に巻き返しを誓う清水にとって、もはや欠かせない戦力となっている。

 チアゴ・サンタナと同様に、開幕前から合流していた横浜F・マリノスのFWエウベルも、開幕から即チームにフィットし、上々のパフォーマンスを見せている「当たり助っ人」だ。

 加入前から活躍が期待されていたブラジル人ウインガーの強みは、左右どちらでも質の高いプレーを見せられること。開幕当初は主に左でプレーしていたが、最近は右にエウベル、左に前田大然という両ウイングのセットが奏功している印象だ。

 ここまでは3ゴール3アシストと、決して数字的には目立っていないが、ブラジル人らしいテクニカルなドリブルとパス供給は必見。首位川崎に追いつくことができるかは、エウベルが好調を維持できるかにかかっていると言っても過言ではない。

 守備陣では、セレッソ大阪のブラジル人CBチアゴが「当たり」の代表格と言える。

 4月4日に来日したチアゴは、第12節のガンバ大阪戦(5月2日)でデビューを果たすと、以降、5試合に先発。ダンクレー(6月26日アル・アハリへの移籍が決定)とCBコンビを組み、191cmの高身長を生かしたエアバトルを含め、高い守備能力を発揮して守備陣に安定感をもたらせている。

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