サンフレッチェ、課題解決の糸口が見えず。だが浅野拓磨の弟・雄也は希望の光 (3ページ目)
そんななかでポジティブな材料を探すなら、浅野の存在だろう。
鋭い突破が武器のサイドアタッカーだが、ジュニオール・サントスが不在だったこの試合ではトップ下としてプレー。スピードを生かした裏抜けや、狭い局面でも失わないドリブルで局面を切り拓き、得意とするエリアから強烈な一撃も叩き込んでいる。
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「一番はゴールを意識しています」と本人が口にするように、得点に対する意識も高まっている。24歳のアタッカーが兄・浅野拓磨(現パルチザン)のようなブレイクを実現すれば、広島の未来には希望の光が差し込んでくるはずだ。
いい状態ではないにもかかわらず、ここまで負けていないことも前向きに捉えられるかもしれない。課題が明白なぶん、修正も図りやすいだろう。新たなチャレンジには相応の時間がかかるもの。その意味で、期待感はまだ薄らいではいない。
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