木村和司が占うJ1全順位。川崎を脅かすのは長谷川監督率いるFC東京 (3ページ目)
とはいえ、2017年にJ1昇格を果たして以降、徐々に力をつけてきた北海道コンサドーレ札幌、自分たちの力をよくわかったうえで選手個々がやるべきことをやっている大分トリニータは、そこまで落ちることはないだろう。
サンフレッチェ広島、浦和レッズ、横浜F・マリノスあたりも、外国人選手の活躍次第では上位進出もあり得る。できれば、こうしたもともと力のあるチームにはもっともっと奮闘してもらって、リーグ全体の盛り上げにひと役買ってほしい。
一方で、昨季よりも順位を下げそうなのは、柏レイソル。オルンガがいなくなったことは、かなりの痛手。28点も取っていた選手がいなくなったのだから、戦い方も変わってくるかもしれないし、さすがに厳しい戦いを強いられそう。
何はともあれ、今のJリーグは外国人選手の活躍によって、大きく順位が変わってくる。そうした助っ人の働きによって、思わぬチームが台頭しても何ら不思議なことはない。
だが、本来は日本人選手の活躍次第であるべき。日本人選手がチームを引っ張っていかなければいけない。そういうチームにこそ、結果を出してほしいし、実際に結果を出してくれることを期待したい。
木村和司
きむら・かずし/1958年7月19日生まれ。広島県出身。サッカー解説者。広島工高→明治大を経て、JSL(日本サッカーリーグ)の日産(横浜F・マリノスの前身)入り。国内プロ第1号選手となって、日産の黄金期を支えた。日本代表でも「10番」を背負って活躍。1994年に現役引退し、2010年~2011年には古巣の横浜FMの監督を務めた。2020年、日本サッカー殿堂入り。
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