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40歳の稲本潤一に聞く。
カズ超えまでプレーする可能性は? (4ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by AFLO


 たしかに貢献度は低かったが、それでもピッチに立てば、さすがのプレーを見せている。6月15日に行なわれたガンバ大阪U−23戦では、決勝ゴールをマーク。キャリアをスタートさせた古巣の若手チームに貫禄を示し、J3における最年長得点記録を更新した。

「まあ、相手はほぼユースの選手でしたからね。僕より20歳以上も下の15、16歳くらいの選手も出ていましたし。でも、そういう選手たちとプレーできるのも、J3ならではで面白かったですよ」

 そうした面白みを感じる一方で、もどかしさもあったという。環境だけでなく、レベルの面でもJ3は高いと言えるものではなかったからだ。

「運動能力だったり、フィジカル的に優れている選手はいますし、面白い選手もいます。でも、技術の部分だったり、質の部分ではJ1、J2に比べれば、やはり劣ると感じました。そこでパスミスしちゃうんだ、とか。僕らのチームもそうですし、対戦相手でもそういうことはよく見られましたね」

 技術よりもフィジカルが重視されるサッカーでは、ベテランにとっては厳しい部分もあるという。それでも稲本は、だからこそやれることがあると考えている。

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