40歳の稲本潤一に聞く。カズ超えまでプレーする可能性は? (3ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by AFLO


「一番初めに声をかけてくれたのは、ありがたかったですね。もちろん上のカテゴリーのほうがよかったんでしょうけど、40歳の選手を取りたいチームなんて、ほとんどないでしょうから」

 サッカーを続けられるのであれば、カテゴリーなど関係なかった。稲本は迷うことなく、相模原と契約を結んだ。

 もっとも、J3の環境は想像以上に過酷なものだったという。

「ある程度は想像していましたけど、環境面だったり、コンディション面は厳しいものがありましたね」

 なによりネックとなったのは、練習環境である。これまでに経験のない人工芝のピッチだったからだ。

「人工芝だと、やっぱり身体に負荷がかかりますから。おかげで去年は、ケガが多かった。その影響もあって、出場試合も少なかった。まったくチームに貢献できなかったので、消化不良でしたし、申し訳ない気持ちが大きいですね」

 加入1年目の昨季は、わずかに9試合の出場にとどまった。

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