遠藤保仁が望むスタイルの確立とは。10年先を考えたガンバの改革 (2ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • photo by Getty Images

「マリノスは、一昨年は残留争いをしていたけど、最後までリスクを負った攻撃的なスタイルを貫いた。それをブレずに突きつめて、スタイルを確立し、昨年それが実を結んだ。FC東京やフロンターレのサッカーも『こうだ』っていうのを説明できる。昨年、J1に昇格した大分(トリニータ)が、なぜあそこまで戦えたのかというと、片野坂(知宏)監督が攻撃的なスタイルを貫いたから。あのメンバーで守備的な戦いをしたら、たぶんJ2に落ちていたと思う。

 上位のチーム、結果を残しているチームは、自分らのスタイルを持っているんですよ。下位で戦力的に乏しいチームも、残留するためのやり方を徹底しているので、ある意味スタイルを持っている。ガンバは、ここ2年、勝たないといけない、残留しないといけないというのが大きくて、自分たちのスタイルを確立しきれなかったですね」

 遠藤の言葉からは、ガンバらしいサッカーを確立できないもどかしさ、それと同時に強いガンバのサッカーの取り戻したいという強い意欲が感じられる。では、遠藤が考えるガンバのサッカーとは、どういうものなのだろうか。

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