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遠藤保仁が望むスタイルの確立とは。
10年先を考えたガンバの改革

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • photo by Getty Images

 一昨年9位、昨年は7位――。ここ2年のガンバ大阪の成績である。

 結果だけ見ると共に中位だが、実際は残留争いに巻き込まれ、この2シーズンを含めて4年連続で無冠に終わっている。常に優勝争いに絡むことが求められるチームだけに、その成績はやはり不本意と言えるものだろう。

2020シーズンの意気込みを語ったガンバ大阪の遠藤保仁2020シーズンの意気込みを語ったガンバ大阪の遠藤保仁 今シーズン、ガンバは昨年の堅守速攻から、ハイプレスで攻撃的に戦うことを打ち出した。今季、ガンバで20年目のシーズンを迎える遠藤保仁は、その攻撃的スタイルを確立すべく意欲的に取り組んでいる。

「ガンバは攻撃的なチームとして(みんなに)浸透していると思います。僕も、そういうガンバで育ってきましたし。今年は、攻撃的な自分らのスタイルを確立していきたいですね」

 遠藤が攻撃的なチーム、独自のスタイルの確立にこだわっているのは、ガンバが伝統的に攻撃に特化したチームであり、その時に強さを発揮してきたからだ。

 また、ここ数年、川崎フロンターレや横浜F・マリノスをはじめ、スタイルを確立したチームが優勝しているからでもある。ガンバはここ2年、残留争いの中、J1に生き残ることが目標になり、スタイルを確立するまでには至らなかった。昨年のマリノスの優勝を見た遠藤は、あらためてチームスタイルの重要性を認識したという。

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