遠藤保仁が望むスタイルの確立とは。10年先を考えたガンバの改革 (5ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • photo by Getty Images

「試合に出ても、出られなくても、コンディションは常にいい状態に保っておきたい。昨年はずっとよかったので。ただ、俺くらいの年齢(40歳)になると、何か悪いプレーをするとすぐ『年齢が原因だ』って言われますからね。それは、この年齢になるとつきまとう問題だから仕方ないけど、いまだに『運動量が少ない』と言われる。

 僕は、チームで2、3番目に走っているし(試合中の走行距離)、何をもって運動量が少ないと言っているのかな? と思ってます(笑)。まあ、自分が攻撃を全部仕切るという年齢でもないので、どこでパワーを出すのかを考えて、周囲の選手をうまく使って攻撃していきたい。助け合いの精神で(笑)」

 今年確立しようとしている、ハイプレスから素早く攻撃に転じるサッカーだけでは、リーグ戦を勝ち抜くことは難しいだろう。攻撃の手段をより多く保持しているチームが優勝を争うことになるが、遠藤はアイデアが豊富で、決定的かつ気の利いたプレーができる選手。今季もチームにとって欠かせない存在になるのは間違いない。

 いよいよリーグ戦が開幕する。

 今シーズンも選手の移籍が多く、上位チームの横浜F・マリノス、鹿島アントラーズ、FC東京、そしてJ1昇格組の柏レイソルは、積極的に選手補強に動いた。ガンバも昌子源を獲得し、さらに補強を継続中だが、遠藤は今年のリーグ戦をどう見ているだろうか。

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