2020.02.22

浦和レッズ、開幕戦勝利も
不安になる内容。「引き分けが妥当だった」

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

「内容的には、引き分けが妥当だったかなと」

 大槻毅監督のコメントは、勝ったチームの指揮官にはふさわしくないものだった。どちらかというと、負けたチームの監督が自チームへの称賛と、半分は負け惜しみで語る時によく用いられる言葉だからだ。

勝っても大槻監督の表情は冴えなかった それでも、勝者にふさわしくないその言葉も、さしたる違和感はない。「よくぞ、勝てた」と感じていたから、むしろ納得のいくものだった。

 2020シーズンのJ1リーグが幕を開けた。他試合に先駆けて2月22日に行なわれたのが、湘南ベルマーレと浦和レッズの一戦だ。

 新たなシーズンの最初のゲームというものは、観る側にとっても、やる側にとっても、期待と不安が入り混じるものだろう。新戦力はフィットするのか、新たなやり方は機能するのか。今年に限って言えば、VARへの対応力も問われるものとなった。

 よりポジティブな印象を与えたのは、敗れた湘南のほうだった。主力の大量流出によってチームは半壊状態にあったが、その影響を感じさせない機能的なサッカーを見せた。