浦和レッズ、開幕戦勝利も不安になる内容。「引き分けが妥当だった」 (3ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki


 一方の浦和は、慣れ親しんだ3−4−2−1の布陣から4−4−2へとシステムを変更。この新機軸の機能性と、新戦力のレオナルドのパフォーマンスが焦点となった。

 しかし、立ち上がりから湘南の圧力に押され、防戦を余儀なくされてしまう。早々に失点し、反撃に打って出ようとしても、危険な位置でボールを失い、際どいシーンを作られた。

「相手が前からプレッシャーをかけている時に、うまくつなげなかった。(ボールを)取ったあとの出足もよかったので、こっちがやりたかった2次攻撃、3次攻撃を逆に相手にされてしまった」

 柏木陽介が振り返ったように、前半は完全に湘南にペースを握られた。

 それでもこの苦境を脱せたのは、新生2トップの存在があったからだ。39分に興梠慎三、42分にレオナルドが立て続けにゴールを奪い、一気に試合をひっくり返した。

 なかでも際立ったのは、レオナルドだ。

 エリア内で秀逸な動きを見せる新戦力は、ゴールシーンでも直前でコースが変わったボールに瞬時に反応し、見事なヘディングシュートを決めている。このブラジル人ストライカーがいきなり結果を出したことは、浦和にとっての大きな収穫だろう。

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