FC東京・森重真人が考える優勝を逃した要因。「CBにも責任がある」 (2ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・構成 text by Sato Shun
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

――6月から中盤戦に入り、ヴィッセル神戸、ベガルタ仙台に敗れましたが、つづく横浜F・マリノス戦では久保建英選手の壮行試合になって勝利し、連敗を食い止めました。ズルズルいかないところに、一昨年との違いが見られた感じがしました。

「そうですね。連敗して『あれ、また昨年と同じか』ってみんな頭の中によぎったと思いますが、タケ(久保建英)がいなくなるという刺激があった。そこでマリノス相手に自分たちのストロングポイントで勝負して勝つことができたので、また自信がついた感じはしました」

――ただ、今思えば、久保選手が抜けた穴は非常に大きかったですね。

「昨年は、一昨年にはなかったタケというオプションを見つけて、それで前半戦は『よし!』となりました。それで『さあ、これから』という時に、スタメンで出ていた中心選手がいなくなるのはやはり大きな痛手でしたが、タケがいなくなって負け出したら嫌だよねって、みんなで話していたし、監督からもそういう言葉が出ていたので、それを自分たちのモチベーションに変えました。周囲からもいろいろ言われたけれど、今いる選手が結果を残したいという想いが強かったので、割り切って進んでいくしかなかったですね」

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