FC東京・森重真人が考える優勝を逃した要因。「CBにも責任がある」 (5ページ目)
――横浜FMは昨年68得点でリーグ1位でしたが、FC東京は46得点で7位でした。得点力の差が大きかったと考えますか?
「得点を奪える選手が限られていると、1年通して戦ううえでやはり難しい。そこには競争がないといけないとも思います。もちろん点を取るのはFWだけでなく、中盤や、僕らセンターバックも、セットプレーでどのくらい点が奪えているかというと全然取れていないので、責任があります。得点力は2020シーズンの課題ですね」
9月から最終節までの9試合で、FC東京は3勝3分3敗で9得点、10失点だった。優勝争いの厳しい戦いのなか、永井とディエゴ・オリヴェイラが徹底的にマークされ、攻め切れない試合が増えた。今シーズンは攻撃のオプションを増やす策を長谷川監督は考え、新しいシステムの導入を決めている。
――ここ2年優勝争いをして、経験を積んできました。この経験を活かし、優勝するために新しい取り組みに挑戦するようですね。
「FC東京がここ2年、優勝を争う順位で戦ってこられたのは、試合の入り、点を取ったあと、試合終了間際、選手交代のあととか、大事なところを1年通して集中してプレーできているからだと思うんです。そのベースがこの2年でしっかりできてきた。今年は優勝するために、違うフォーメーション、違う選手を入れて、点を取るために戦術の部分で新しいことにチャレンジする。それを今シーズンやっていくという監督の言葉を聞いているので、個人的にはすごく楽しみです」
森重が言う"新しいこと"とは、4-3-3のシステムの導入だった。
(つづく)
森重真人
もりしげ・まさと/1987年5月21日生まれ。広島県出身。広島皆実高校から大分トリニータを経て、2010年よりFC東京でプレーするセンターバック。1対1に強く、ビルドアップ能力にも優れ、セットプレーでは得点力も発揮する、チームの中心選手。Jリーグベストイレブン5度受賞。日本代表Aマッチ41試合出場2得点。身長183cm/体重79kg。
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