【F1】ハース小松礼雄代表が語ったトップ4を食う方法「0.05秒をひねり出すよりも、チャンスは『基本』にある」
F1ハース代表・小松礼雄インタビュー
with白幡勝広(元ウイリアムズ・メカニック)後編
◆「小松礼雄×白幡勝広」前編>>「大きなレギュレーション変更にも立ち向かえる」
2026年シーズンのF1は、まったく新しいレギュレーションのもとでスタートを切った。日数の限られた開幕前テストが重要なのは毎年変わらないが、今シーズンは各チームいずれもトラブル覚悟の姿勢で臨むため、例年以上に時間との勝負となる。
注目を集めるアストンマーティン・ホンダは、テスト序盤からトラブルが重なって苦しいスケジュールを強いられた。新しいマシンと新しいパワーユニット、そして初めてのタッグだけに、シェイクダウンはやらなければならないことがあまりに多い。
その一方で、ハースのチーム代表に就任して3シーズン目の小松礼雄はテストの結果を踏まえて、2026シーズンをどんな立ち位置で挑むのか。小松代表とは「旧知の仲」で、2022年までウイリアムズのメカニックとしてF1界で活躍した白幡勝広氏が質問をぶつけてみた。
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今季のハースは中団グループでどの位置に立てるか photo by Haas F1 Teamこの記事に関連する写真を見る── バルセロナとバーレーンでの合計3回のテストでは、それぞれどんなプログラムを進めてきましたか?
「まずバルセロナでは、マシンの信頼性確立と新しいパワーユニットの初期データ収集をしました。そしてバーレーン1週目は、エネルギーマネジメントの改善を進めると同時に、マシン挙動のセンシティブさを解消し、安定性を高める調整を進めました。そしてバーレーンの2週目に、開幕戦に向けた最終調整を進めたというかたちですね。
完璧とは言えないまでも、着実にこなすべきことはこなしてこられたと思います。シーズン開幕に向けた準備としては、まずまず満足のいく状況です」
── 2026年の開幕前テストが終わりましたが、ハースは順調そうだよね。実際には裏側で大変なこともたくさんあったと思うんだけど。
「バルセロナの走行2日目にはトラブルが出ました。ただ、問題が出たのはよくないこととはいえ、初日に154周も走ったからこそ2日目にそのトラブルが出たわけで、そうやって前倒しで問題を発見できたのはいいことだったんです。
あの時点では、フェラーリPU(パワーユニット)勢でもウチが一番マイレージを稼いでいました。その順調に走れているということが相乗効果になって、とてもいい流れができています。マシン開発のオペレーションやプロセス、プログラム、製造のマネジメントもすごくよくできていると思います」
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著者プロフィール
米家峰起 (よねや・みねおき)
F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。









