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カミンスキーが母国・ポーランドの謎に迫る。
なぜ優れたGKが多いのか (3ページ目)

  • 井川洋一●構成・文 text by Igawa Yoichi
  • 木鋪虎雄●撮影 photo by Kishiku Torao

「きっとそれもある。トマシェフスキはポーランド人なら、ほとんど誰でも知っている真のレジェンドだ。1974年W杯予選で彼の活躍によりイングランドを破った試合は、ポーランドでもっとも有名な試合だと思う。彼やムイナルチクに憧れてGKを選び、長く受け継がれてきた指導法によって、ポーランド人GKが育っているのかもしれないね」

偉大なGKを多数輩出しているポーランドの伝統に、カミンスキーも連なっている偉大なGKを多数輩出しているポーランドの伝統に、カミンスキーも連なっている その系譜に、磐田のカミンスキーと仙台のスウォビィクも連なっている。Jリーグには東欧の選手は少ないが、ポーランド人GKは2人もいる。この状況にも、カミンスキーは「ささやかながら」貢献した。

「夏に彼(スウォビィク)が仙台からオファーを受けたとき、相談を受けたんだ。僕は仙台のことはほとんど知らないけど、Jリーグと日本の生活については肌身で知っているので、自分が思うところを正直に伝えたよ。『レベルの高いリーグがあり、人々は親切で、食べ物はおいしく、すばらしい文化がある』と。

 すると彼は前向きに考えると言って、本当に移籍してきた。8月に仙台で対戦した時に再会すると、『ありがとう。君の言っていたことは本当だった。いや、日本もJリーグも僕の期待を超えるほどだ。ここの生活とプレーを楽しんでいるよ』とお礼を言われたよ」

(つづく)

クシシュトフ・カミンスキー
Krzysztof Kaminski/1990年11月26日生まれ。ポーランドのノヴィ・ドヴォル・マゾヴィエツキ出身。ジュビロ磐田所属のGK。ポーランド国内のチームを渡り歩き、2015年から磐田でプレー。クラブのJ1昇格に貢献し、J1では通算100試合出場を達成している。オストロウェンカ→シェドルツェ→ヴィスワプロック→ルフ・ホジュフ

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