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レアルとの対戦を振り返る植田直通。
善戦との評価は「本当に嫌だった」 (7ページ目)

  • 寺野典子●文 text&photo by Terano Noriko

――考えてもどうしようもないことが多いから?

「そうですね。すごい、理不尽なこともいっぱいあるし。なんで?と思うことがこっちではたくさんあるけど。それにひとつひとつ対処して、落胆したり、怒ったりとか、いろいろ気持ちに変化が生まれたら、それは僕にとってのストレスだし。日本では当たり前だったことが、こっちでは当たり前じゃないので。深く考えないで、笑うくらいにします」

――ベルギーリーグというのは、欧州リーグの中では中級レベルというイメージなんですが、ここからのスタートをどんなふうに捉えていますか?

「僕らしいと思います。下から這い上がっていくというこのやり方が気に入っているから。というか、僕の人生はずっとそうだったので」

――エリート選手というイメージが強いですけど。

「まったく、全然ですよ。僕が鹿島を選んだのも、一番試合に出るのが難しそうなチームだったからなんです」

(つづく)

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