セレッソ山口蛍は言う。「W杯より、ACLより、まずはリーグ制覇へ」 (3ページ目)
リーグ戦とACLを並行して戦う今季前半戦は、とりわけ過密日程になる。ケガや体調不良などで、戦列を離れざるを得ない選手が出てくる可能性がある。そのリスクは当然、山口にもある。
そんな中、今年はロシアW杯もある。山口がそこで活躍するためには、前半戦をどう乗り切っていくかがポイントとなる。
「過密日程に関しては、それほど気にしていません。もともと試合をどんどんこなしていくほうが好きですから。W杯についても(大会が始まる)ギリギリまで、考えないようにしています。
もし代表メンバーに選ばれてロシアW杯に行くなら、その前にまずチームで結果を残したいですね。ブラジルW杯があった前回(リーグ戦とACLを戦った2014年)のときみたいに、チームが成績不振で監督を代えられてしまったら(ランコ・ポポヴィッチ監督が途中解任。最終的にはチームもJ2降格)、すっきりしないんで。やっぱり(チームの)結果がいいものじゃないと、(W杯にも)気持ちよく行けないんで、まずはチームに集中していきたい」
この日の練習試合では、昨季二冠を達成した主力メンバー11人が誰ひとり交代することなく、90分フル出場を果たした。そこには、90分間戦うことを体に覚え込ませる意図があるが、監督の11人に対する信頼も見て取れた。
ただ、リーグ戦のタイトル奪取など結果を出すためには、主力選手を脅(おび)かすような、他の選手たちの突き上げも不可欠だ。
「もちろん結果を出すためには、11人だけじゃなく、新しい戦力を含めてチーム全体が底上げを図っていかなければいけない。そうやって、チーム力を押し上げることが必要になる。
昨年のメンバーはそれほど変わっていないので、そこ(連係について)はぜんぜん問題ない。試合をやっていけば、さらによくなると思う。あとは、新たに入ってきた選手たちを、どうチームに溶け込ましていくのか。(結果を出すには)そこが大事になってくると思いますし、それをやっていかないといけないと思っています」
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