「ベンチの本田圭佑」を試すべきでは
なかったか。福田正博も驚く落選

  • 津金壱郎●構成 text by Tsugane Ichiro
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 予選から決勝まで約1カ月かかるW杯本大会は、スタメン、控えの選手がそれぞれの役割を全うしなければ勝ち抜くことは難しい。そこでベンチスタートを受け入れられない選手がベンチにいると、その選手の不平不満がほかの選手にも影響して、チーム内に不協和音が生まれてしまう。それは選手全員に言えることだが、過去2大会のW杯にスタメンとして出場し、チームをけん引した本田が万が一にもそんな態度を取るようなら、周囲に与える影響は大きい。

 W杯アジア最終予選ではベンチを温めることも多かったが、対戦相手のレベルはブラジルやベルギーからは格段に落ちる。12月1日の組み合わせ抽選会でポット1に入る2カ国との試合は、W杯本番で本田がベンチスタートになった際に、どのような振る舞いをするのかを見極める絶好の機会だったはずだ。

 もちろん、今回の欧州遠征のメンバーに選ばれなかった時点で、本田はすでに"構想外"と判断されたと考えることもできる。しかし、これからさらに調子を上げてクラブで得点を重ねていけば、スタメン奪取とまではいかなくとも、再び本田に声がかかる可能性はある。そのままW杯を迎えたときのリスクを、この欧州遠征でケアしておくべきだとも思ったのだが......。ハリルホジッチ監督の決断がいい方向に働くことを願うのみだ。

 W杯までに残された時間は、約7カ月。テストマッチの回数も限られたなかで、チーム全体のバランスを考えた強化をしていくことが不可欠だ。欧州遠征での2試合は、結果だけでなく、ハリルホジッチ監督のチーム・マネジメントにも注目したい。

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