スペインの知将がハリルに提言。「大迫、岡崎の2トップでいくべきだ」

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

ミケル・エチャリが語る「ハリルジャパンの課題」(後編)

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W杯アジア最終予選では先発出場の機会を減らしていた岡崎慎司W杯アジア最終予選では先発出場の機会を減らしていた岡崎慎司「日本のロシアW杯アジア最終予選そのものは、決して悪い流れではなかった。昨年のオーストラリア戦、サウジアラビア戦などは狙いが見えていた。戦術的な熟成の気配があった」

 ハリルジャパンのW杯予選を全試合スカウティングしてきたミケル・エチャリは、一定の評価を与えてから、こう苦言も呈している。

「ところが、今年に入ってからのチームは進化が止まってしまった。スペースを支配するバランスが崩れ、相手につけ入られるようになっている。とりわけ中盤の選手が軽率にポジションを離れ、バランスを壊している。たとえばハイチ戦の3失点は、それがテスト的な意味合いの試合であったとしても、反省すべき材料と言えるだろう」

 シャビ・アロンソやウナイ・エメリなどの名選手、名指導者に大きな影響を与えた「スペインの名伯楽」エチャリは、日本代表の未来をどう見ているのか。その予測は南アフリカW杯、ロンドン五輪、ブラジルW杯でも的中してきた。ポジションごとの分析を続けながら、彼は最後にひとつの「提言」をしている。

◯ボランチ

「ボランチは長谷部誠を中心に、山口蛍、井手口陽介という選択肢になるだろうか。遠藤航はまだ戦力として計算できないだろう。ベテランの今野泰幸も同じだ。

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