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大岩剛監督が語るアントラーズの哲学。
「当然、元日まで勝つつもり」 (7ページ目)

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 監督になって指揮したのは、カップ戦も含めてまだ約20試合だが、大岩監督は「時間が過ぎるのが早い」と言う。「試合の分析で過去の試合を振り返ることはあるけど、なかなか自分自身を振り返る時間が取れない」とこぼした。

 それは勝った試合の後も余韻に浸ることなく、次の試合を見据える鹿島の選手たちと同じなのかもしれない。そして、目の前の試合に全力を注ぎ、すべての試合で勝利をもぎ取ろうとする姿勢も変わらない。

 最後に、ひと息つけるのはシーズンオフかもしれませんねと投げかけると、大岩監督はこう答えた。

「当然、元日まで勝つつもりでいるから、オフも短い。だから、あまり休めないんじゃないですかね」

 そこに鹿島アントラーズの指揮官たる姿勢を見た。

【profile】
大岩剛(おおいわ・ごう)
1972年6月23日生まれ。静岡県出身。清水商高を卒業後、筑波大を経て1995年に名古屋グランパスエイトに入団。2000年にジュビロ磐田に移籍し、2003年より鹿島アントラーズでプレー。2011年に現役を引退。日本代表として3試合に出場している。引退後は鹿島でコーチを務め、2017年5月に石井正忠監督の解任を受けて監督に就任。

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