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大岩剛監督が語るアントラーズの哲学。
「当然、元日まで勝つつもり」 (4ページ目)

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

―― 印象的なことで言えば、J1第26節のアルビレックス新潟戦。0-2で前半を終えた選手たちにロッカールームでカミナリを落としたと聞きました。

大岩 ああ(笑)。試合後の記者会見で「ここでは言えないような言葉がけをしました」と発言しましたが、決して汚い言葉遣いだったわけではないんです。ただ、戦う姿勢を見せろということを、強い口調で言っただけです。

 前半0-2で情けない試合をして、戦う気持ちも見せていなかった。それをベンチで見ている選手たちは、さらに悔しいわけですよ。だからあのときは、自然とその試合でベンチだったミツ(MF小笠原満男)に聞きました。「ミツ、見ていて、どう思う?」って。そうしたら「全然、戦う気持ちが見えない。相手の勝ちたい気持ちがまさってる」と。

―― 試合に出ている選手ではなく、あえてベンチだった小笠原選手に聞いたところに、チームとしての一体感を大事にしている印象を抱きました。

大岩 それを出したいという思いもどこかにはあったんです。その後、(DF昌子)源にも同じことを聞きました。「ミツはこう言ってるよ。じゃあ、試合に出ているお前らはどうなの?」って。だから、「やろうぜ」って。そういうやり取りなので、当然、口調はきつくなりますよね。

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