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大岩剛監督が語るアントラーズの哲学。
「当然、元日まで勝つつもり」

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

鹿島アントラーズ・大岩剛監督インタビュー@後編

 鹿島アントラーズの応接室でインタビューをしていると、あっと言う間に時間が過ぎていく。その間、大岩剛監督に用事がある人物が様子をのぞきに来ると、「あと20分、いや15分で終わるよ」と声をかけた。

 だが、気がつけば、そこから優に30分が経っていた。大岩監督は「いつも話が長いって言われるんだよね」と笑ったが、ひとつの質問に対しても、しっかりと言葉を選びながら話すのは、こちらに誤解を与えず、きちんと理解してもらおうとする真摯な態度があるからだ。

 それは、試合後の記者会見はもちろんのこと、グラウンドの上でも同様だ。練習や試合で選手たちに投げかける言葉には、明確な意図があると同時に魂がこもっている。そこもまた、個性的な選手たちを束ねるリーダーに必要なカリスマ性に映る。

「鹿島アントラーズ・大岩剛監督インタビュー@前編」はこちら>>>

優勝に向けての意気込みを大岩監督が語ってくれた優勝に向けての意気込みを大岩監督が語ってくれた―― 監督になって、選手たちへのアプローチはコーチ時代とはまた違うのでしょうか?

大岩剛監督(以下:大岩) 違いますね。こればっかりは、やろうとすることを言い続けるしかない。その際、選手がどう反応するかを見て、変わろうとしていることを感じたのであれば、次は言わずにやらせてみる。そこでまた何かができていなかったとしたら、もう1度、言ってみる。その繰り返しです。だから正直、正解はないですよね。

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