大岩剛監督が語るアントラーズの哲学。
「当然、元日まで勝つつもり」 (3ページ目)
―― 選手起用では、それまで出場機会が多いとはいえなかったMFレアンドロ選手やMF中村充孝選手を抜擢して、結果にもつながっていますよね。
大岩 (起用した当時は)彼らにやってもらうしかない状況でした。そこで結果を出したから、その後も起用する。それだけです。当然、この世界では当たり前である、「結果を出さなければ使わない」という空気も出しました。そのうえで、信頼していることも示したんです。
レアンドロに関して言えば、ブラジルから日本に来てまだ数ヵ月。まずは日本の環境に慣れることが大事だという話をしました。家族も遅れて来日し、ようやく生活が落ち着いてきたという話も聞きました。GKクォン・スンテも同様ですよね。だから、彼らには「焦るな」「慌てるな」と何度も言いましたし、そのうえで「ちゃんと見ているからな」ということは伝えました。
―― そのとき、その状況で、何をどう伝えるかについては、自分自身の中でもかなり吟味しているということですか?
大岩 考えますね。監督になってからは特に考えます。時には感情的になってしまうときもありますけど(笑)、どこかで冷静な自分もいますね。ハーフタイムにはあれを言おう、これは言わないほうがいいとか、かなり冷静に考えています。
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