2017.10.13

6位から首位へ。大岩剛監督は
どうやってアントラーズを蘇らせたのか

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

鹿島アントラーズ・大岩剛監督インタビュー@前編

 選手、コーチ、そして監督と、移りゆく過程を見てきているからだろうか。いまだに現役選手のようなスマートさも感じれば、すでにどっしりと構える監督としての威厳も抱く。

 大岩剛鹿島アントラーズの指揮官に就任したのは、今シーズンの途中、5月31日のことだった。AFCチャンピオンズリーグでグループステージ敗退が決まった鹿島は、石井正忠前監督の解任を決断。同時に大岩が、コーチから監督に昇格する形でチームを率いることが発表された。

 その時点でJ1リーグは第12節を終え、鹿島は7勝0分5敗の6位。そこから16試合が経過し、リーグ終盤を迎えようという今、鹿島は首位をひた走っている。ふたたび鹿島を復調させた大岩監督は、いかなる覚悟を持って、このミッションに臨んでいるのか。常勝軍団を牽引する新たなリーダーの人物像に迫る。

鹿島を蘇らせた大岩監督に話を聞いた―― 石井前監督の解任を受けて、シーズン途中にコーチから監督に就任。現役を引退して、すぐに鹿島のコーチに就いたわけですが、そもそも監督をやりたいという思いはあったのですか?

大岩剛監督(以下:大岩) (現役を引退した当時は)やりたいと思ったことはなかったですね。やりたいと思うことと、(実際に)やることって違うじゃないですか。僕は現役選手を引退して、そのままこのクラブでコーチになった。そのときは当然、監督になりたいとは思っていませんでしたし、当時ならばオズワルド(・オリヴェイラ)であったり、満さん(鈴木満強化部長)が自分のことを評価してくれて、コーチの話をいただいたわけじゃないですか。だからある意味、クラブが作ってくれた道だったんですよね。それにコーチになったときは、まず選手時代とは180度違う世界だったんですよ。