大岩剛監督が語るアントラーズの哲学。「当然、元日まで勝つつもり」 (6ページ目)

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

―― リーグ戦も残り6試合です。優勝に向けては?

大岩 これはずっと言い続けていることですけど、次の1試合のことしか考えていない。そのひとつの勝ち点3を得るために力を注ぐことしかやってきていないですから。そのために、チャレンジすること、戦い続けること、走り続けることを、選手たちにも言い続けている。だからこそ、自分も常に目の前の1試合に勝つことだけをやり続けるしかないと思っています。

 それにチームが強いとき、優勝に向かっているときは、星勘定なんてしないんですよ。ひとつ勝ったら、「よし、次だ!」ってなる。その次を勝ったら、「また次だ」ってなる。そんな言葉が選手たちの口から自然と出てくるクラブって他にはないと思うんです。それが、このクラブが勝ち続けてきた積み重ね。

 それこそ先日、練習の合間に僕が言わなくても、「次、勝たないと、この間の勝ちの意味がないぞ」とか、「こういうときだからこそ、しっかりやるぞ」「次こそ難しい試合になるからしっかり準備するぞ」という声が、選手たちの口から自然と出てくる。ここはそういうチームだし、そういうクラブなんですよね。

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