湘南に3-0。J1昇格圏内まで
浮上したアビスパは本当に強いのか (5ページ目)
福岡はこれで湘南と勝ち点27で並び、得失点差により順位では逆転。前節終了時点で2位の横浜FCが勝利(2-1カマタマーレ讃岐)したため、"奪首"はならなかったが、順位をひとつ上げ、J1自動昇格圏内の2位につける。
しかし、福岡は昨季J1の厚い壁にはね返され、1年でのJ2逆戻りを余儀なくされたばかり。単にJ1昇格だけではなく、さらにその先を見据えるならば、この日の試合内容には猛省すべき点も多く、結果を喜んでばかりもいられない。DF岩下敬輔が語る。
「前半はプレスが全然ハマらなくて、相手の動きにつられて自分たちでギャップを作ってしまい、パスをつながれて攻められた。(福岡に)スキもあったし、粘り強く守ったというより(湘南のミスに)助けられた試合だった。ハーフタイムに(守り方を)修正し、後半はよくなったが、本当なら(前半の)ゲーム中に自分たちで修正できなければいけなかった」
つまりは、これこそが最後の要因、「湘南の拙攻」である。もっとわかりやすく言うなら、「運」と言い換えてもいいかもしれない。
確かに、GK杉山力裕の好セーブをはじめ、福岡が粘り強く"守った"という側面がまったくないわけではない。だが、岩下が吐露するように、それ以上に湘南のシュートミスに"助けられた"印象が強かったことは否めない。ただ攻められていたというだけでなく、それほど多くの決定機を作られていた。岩下が、厳しい表情で続ける。
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