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阿部勇樹「すべてはレッズのため。
レッズでサッカー人生を終わらせたい」 (6ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 阿部はいい指導者になるだろう。

 若いときはケガが多く、苦しんだ。オシムには走ること、考えることの重要性を学んだ。海外や日本代表での経験があり、W杯にも出場し活躍した。浦和ではキャプテンとして現在まで6年間、チームをけん引してきている。指導者になるうえで、そうした経験はとても貴重であり、必ず生かされるに違いない。

「(自分は)チョー厳しい指導者になりそう」

 そう言って笑った阿部。だがその前に、まだやるべきことがある。

「優勝したい。最高の笑顔でサポーターがいるスタジアムを回りたいし、Jリーグアウォーズの絨毯の上を選手みんなで歩きたい。それが今、一番したいこと。そのために、自分は最高のパフォーマンスを出していかないといけない。すべてはレッズが勝つために」

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