レアルを追いつめた鹿島。
クラブW杯準優勝の真価はACLで問われる (6ページ目)
本家のワールドカップもそうだが、こうした大会は本大会で勝つよりも、ある意味で予選を勝ち抜くほうが難しい。
自国でクラブワールドカップを開催し、開催国枠を生かして出場さえできれば、鹿島と同じような成績を残せるクラブは、おそらく中国にも韓国にもあるだろう。実際、モロッコで開催された2013年大会でも、地元のラジャ・カサブランカが決勝に進出している。確率的には、5回に1回くらいは起きる程度の「小金星」だとも言える。
それを考えれば、鹿島の快挙も少し割り引いて考える必要がある。つまり、鹿島の真価が問われるのは来年。過去ベスト4にすら進出したことのないACLで初優勝を遂げてこそ、今回の準優勝は本当の価値を持つことになる。
アジア王者として、再びクラブワールドカップに――。有言実行を期待している。
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