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レアルを追いつめた鹿島。
クラブW杯準優勝の真価はACLで問われる (5ページ目)

  • 浅田真樹●文text by Asada Masaki
  • 佐野美樹●撮影photo by Sano Miki


 実際、気楽にのびのびと戦えるせいか、概してクラブワールドカップでのJクラブの成績はいい。今大会の鹿島も含め、Jクラブは6大会に出場しているが(過去の開催国枠での出場は2011年柏レイソル、2012、2015年サンフレッチェ広島の3回。2007年浦和レッズ、2008年ガンバ大阪はアジア王者での出場)、成績は3、3、4、5、3、2位。2012年大会の広島をき、すべて準決勝に進出している。

 この大会を通じ、日本の選手たちは世界トップとの距離を感じつつも、それなりの手応えを得て、自信と経験を手にしてきたわけである。

 そして視線は、自然と翌年に向けられる。

「来年はACLを勝ち抜いて、アジア王者としてここに来て、チャンピオンになれるように頑張りたい」

 今大会終了後に小笠原がそう語っていたように、過去にこの舞台を経験した選手の多くが同じことを口にしていた。日本でこの大会が開催されるたび、何度なく聞かされた言葉である。

 だが、実際はどうなったか。

 クラブワールドカップの翌年、言葉通りにACLで優勝できたクラブは、もちろんない。それどころか、最近のJ1王者は翌年になるとACLとの両立が負担となり、J1でも成績を落としてしまうケースがほとんどである。結局のところ、地の利を生かした一発勝負では勝てても、地力が求められるACLでは勝てない。それがJクラブの現状なのだ。

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