エースの造反。チームの混乱。それでもジュビロがJ1に残留できたわけ

  • 浅田真樹●構成 text by Asada Masaki
  • 日刊スポーツ/アフロ●写真 photo by Nikkan sports/AFLO

ジュビロ磐田・名波浩監督インタビュー(1)

今季3年ぶりにJ1の舞台に戻ってきたジュビロ磐田。ファーストステージは8位と健闘するも、セカンドステージは14位と低迷し、年間総合13位(勝ち点36)という結果に終わった。まずは、この成績と、この1年の戦いぶりについて、名波浩監督に振り返ってもらった――。

最終節のベガルタ仙台に勝って残留を決めたジュビロ磐田最終節のベガルタ仙台に勝って残留を決めたジュビロ磐田――ジュビロ磐田にとっては3年ぶり、名波浩監督にとっては初めてのJ1での戦いとなった今シーズン。その1年を振り返ってみて、率直な感想を聞かせてください。

「自分たちがやっていることはブレてないし、"規律と自由"という一見すると相反するものを求めながら、(それを)継続していくこととか、(そこに)新しいことを積み上げることとかはできてきた。その中で、ファーストステージでは下(J2降格圏)との関係で言えば、だいぶ貯金を作ることができました」

――ファーストステージは勝ち点23で8位。J2降格圏となる16位以下とは勝ち点7差がありました。シーズンの折り返し地点としては、十分な成績だったと思います。

「そうですね。ですから、セカンドステージではいろんなことにチャンレンジできるかな、と思っていたんですが......、中盤のエース格が移籍することになり、ちょっと風向きが悪くなってしまいました」

――MF小林祐希選手のヘーレンフェーン(オランダ)移籍ですね。

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