エースの造反。チームの混乱。それでも
ジュビロがJ1に残留できたわけ (7ページ目)
――何かがひらめいたのですか。
「ひらめきではないですね。どう戦うべきかをずっと自問自答しながらジョギングしていて、自分で自分に『何を柄にもなく、日和ったこと考えているんだ』って思ったんです。現役時代にDFだった監督ならまだしも、ずっと前のほうでプレーしていた人間が、最後の最後で日和って、どうするんだ、と」
――最後は仙台に勝利して、自力でJ1残留を決めました。
「結果的に、前からプレスをかけて捕まえにいったことで、仙台は何もできなくなった。攻撃的にいったのがよかったと思います。ラスト3試合は、あとで映像を2回ずつ見直しましたが、自分自身の判断、例えば選手交代のタイミングなども間違っていなかったと思うし、ファーストステージからセカンドステージとちょっと波はありましたが、最後は正しい方向にチームが進めたと思っています」
(つづく)
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