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エースの造反。チームの混乱。それでも
ジュビロがJ1に残留できたわけ (3ページ目)

  • 浅田真樹●構成 text by Asada Masaki
  • 日刊スポーツ/アフロ●写真 photo by Nikkan sports/AFLO

――システムを3バックにしたのも、その頃でした。

「ずっとやってきた4-2-3-1ではアクションが起きず、みんなが同じ位置に居続けてしまって、相手を崩せなくなっていた。昨季もJ2で同じ苦労をしたのですが、やっぱり人も、ボールもアグレッシブに動かないと、チャンスは作れませんから。そこで、システムを変えて、5mでも、10mでも(これまでと)立ち位置を変えてやることで、チーム全体の動きを作ろうとしたんです。と同時に、来季のことも考えて、ちょっと長めに3バックを継続してみたんですが、そこは少し引っ張りすぎたかな、とは感じています」

――セカンドステージに入って勝ち点を伸ばせず、徐々にJ2降格圏との差が縮まっていきましたが、どの辺りで危機感が強まりましたか。

「いや、危機感はずっと持っていました。ファーストステージで8位だったときにも、選手たちには『オレたちはこの順位ほどの力はないから、勘違いするな』と話していましたし。うちはJ2から上がったばかりで、(ファーストステージでは)まだ他のクラブがデータを取れていないとか、たまたま相手がシュートを外してくれたとか、そういうことが重なっただけ。(ファーストステージ終了後には)ケガ人も少しずつ出てきていたので、『必ずバランス崩すときがあるぞ』って、注意はうながしていました。そうしたら、違う意味で(チームの)バランスが崩れてしまいましたけど(苦笑)」

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