サンフレッチェの敗戦に「世界との差」という結論づけは必要ない (5ページ目)
青山が人一倍悔しがったのも、「相手がかけてきた圧力は未知のものというレベルではなかった。これくらいの相手ならもっとやれたはずという気持ちが強い」からだ。青山は「世界」を特別視して気負うことなく、いつも通り勝つために試合に臨んでいた。
相手が南米王者であろうと、ヨーロッパ王者であろうと、勝った負けたの結果に引きずられることなく、試合内容を判断する。そこに小さな差しかなかったのなら、無理に相手を持ち上げる必要もない。
少なくとも、惜敗するたびに「これが世界との差」のひと言でまとめてしまっては、絶対に彼我の差は縮まらない。
広島には「十分に勝つチャンスはあった」(森保監督)。物わかりよく世界との差を受け入れる前に、もっともっと悔しがっていい試合だったと思う。
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