サンフレッチェの敗戦に「世界との差」という結論づけは必要ない

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 試合を振り返り、森保一監督が語る。

「前半相手の圧力に押し込まれたが、耐えるところは耐えて、私が数えたところで4回の決定機を作り、相手の決定機はゼロだった」

 指揮官が「最初の時間はおそらく押し込まれる展開になる」と予想し、「前線で起点になることを期待」して先発に抜擢したFW皆川佑介の1トップ起用も、ものの見事に当たった。得点こそできなかったが、「起用の意図に十分応えてくれた」と森保監督。このまま0-0でしのいで、スピードのあるFW浅野拓磨を投入できれば、広島の勝機は広がるはず。そんな試合展開だった。

 だが、後半72分にFKから失点すると、その後の広島は尻すぼみ。66分から途中出場した浅野も、まったく見せ場を作れずじまいだった。

 はたして、わずか1失点が広島に重くのしかかった。森保監督が「失点のところまでは思い描いた試合運び。何とか先制点を奪って試合を進められればよかったが......」と振り返った試合は、「決めるところを決められずに、相手の圧力を受けてFKからの失点」で万事休した。

 結果は、またしても日本勢の惜敗である。

 過去、この大会に出場したJクラブばかりでなく、日本代表もまた、さまざまな大会で、世界レベルの強豪相手に同じような内容の試合をし、同じような結末を迎えたことが何度もある。

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