J3レノファ山口、まさかの快進撃に山口県民が大熱狂! (2ページ目)
レノファの快進撃を支えているのは、その爆発的な得点力だ。今季J3第30節までに叩き出した得点は76。得失点差は48にもなる。2位の町田ゼルビアが得点40で得失点差25、3位の長野パルセイロが得点30で得失点差12なのと比べると、レノファの攻撃力がいかに突出しているか、よくわかるだろう。
J3得点ランキングでも、1位=岸田和人、2位=島屋八徳(しまや やつのり)、3位=福満隆貴(ふくみつ たかき)、5位=鳥養祐矢(とりかい ゆうや)と、レノファ勢が上位5名のうち4名を占める。今季、2点ビハインドの試合を3度も逆転するなど、試合展開もスリリング。レノファの柴田勇樹広報部長が苦笑しつつ言う。
「FW岸田をはじめ、うちの選手はとにかくアグレッシブ。チャンスと見ると、どんどんゴールに向かって相手DFの裏に走り込む。勝っていても引かず、むしろ追加点を狙うようなチームですね。失点は、あまり気にしていないみたいです」
この圧倒的な攻撃力のほかに、もうひとつ、サポーターが熱心にクラブを応援する理由がある。それは選手がみんな若くて無名だということ。J1、J2経験を持つ選手はごくわずかで、海外で実績を積んだ外国人選手もいない。ほとんどがフレッシュな選手なのだ。
「AKBが会いに行けるアイドルなら、レノファの選手は会いに行けるJリーガー。無名の選手を一から応援し、育てるという感覚がたまらないんです。ビッグクラブの応援ではこうはいきません」(前出のレノファサポーター)
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