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岡崎慎司が日本代表でも持ち味を発揮できる戦い方とは?

  • photo by Fujita Masato

 ほとんどの国の代表チームの活動は、時間が限られている。そのため、チーム全体に戦術を浸透させ、コンビネーションを高めていくのは簡単なことではない。

 ましてや、現在の日本代表のように海外組が先発の大半を占めていると、その傾向はさらに強くなる。

 そうした状況にあって、代表をまとまりのあるチームとして機能させるために重要なのは、"選手が所属クラブで見せているプレーを代表でも発揮しやすくすること"だろう。

 選手にとって、所属クラブで求められている役割と代表での役割が似たものならば、違和感なくプレーに集中することができる。また、選手同士が互いの特長を理解することの助けになるというメリットもある。

今季からプレミアのレスターに移籍した岡崎慎司今季からプレミアのレスターに移籍した岡崎慎司 一方、起用されるポジションが同じでも、求められる役割が異なっていたら、その選手の武器や特長は発揮されにくくなる。それを強く感じさせられたのが、W杯2次予選での岡崎慎司のプレーを見たときだった。

 9月3日と8日に行なわれたW杯アジア2次予選のカンボジア戦、アフガニスタン戦の2試合での岡崎は、その持ち味をあまり発揮することができていなかった。

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著者プロフィール

  • 福田正博

    福田正博 (ふくだ・まさひろ)

    1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。

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