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【ワールドカップ】サッカー日本代表で明らかになった課題を福田正博が指摘「リードしている時に前に出られない」 (2ページ目)

  • text by Ichiro Tsugane

【数的不利を突かれたブラジル戦】

 ブラジル戦は前半に先制点を奪ったものの、後半は防戦一方になった。試合後に戦術・戦略や選手交代などの采配面がクローズアップされたが、こうした論評は「後出しジャンケン」と同じだと思っている。

 ゲームの流れを変えようとする時、まずは選手たちで修正しなければならない。「監督からの指示待ち」では後手を踏むからだ。そのための準備を、森保一監督はこの4年間でやってきたし、ピッチのなかの選手たちが主体になってチームを修正する力は備わっていた。

 監督が動くのは、選手たちが判断して対応しても流れが変わらない時だ。ただし、相手があっての話なので、たとえこちらが動いたとしても、相手も再び手を変えてくるわけだ。結局のところ、どこまで行っても「ピッチ」での判断に優るものはない。

 ブラジル戦でのヴィニシウス・ジュニオールや、オランダ戦でのコーディ・ガクポもそうだったが、世界屈指のアタッカーに対し、日本は2対1、もしくは3対1の数的優位をつくって止めに行ったが、裏返せばピッチのほかのところで、日本は数的不利になっていた。

 ブラジル戦前半は、右シャドーの伊東純也、右ウイングバック(WB)の堂安律、右センターバック(CB)の冨安健洋が連係しながら、ヴィニシウスを抑えた。だが、後半になるとヴィニシウスが外側にポジションを取ったことで、日本代表の守備陣が左右に開かされてしまった。

 そこを突かれたのが同点ゴールのシーンだった。

 個人的には、右CBに渡辺剛を投入し、ヴィニシウスを1対1で止められる可能性がもっとも高い冨安を右WBに移す手もあったのではないかと思った。そうすればもう少し厚みを持って守れたのではないか。

 ただ、冨安もヴィニシウスにドリブルで股抜きされるシーンがあったように、完璧に止められた保証はない。つまるところ、こうして外野が采配を振り返ったところで、それは「後出しジャンケン」にすぎないのだ。

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