【ワールドカップ】サッカー日本代表が進むべき道 スペインの「構造」に選手を当てはめると? (3ページ目)
【サイドバックの登用は急務】
日本人選手は機動力に優れ、日本もスペインに負けず劣らず、サイドアタッカーに好人材を輩出している。久保建英はカットイン、縦への突破と縦横無尽だが、まさにバルサの系譜で同じ左利きでヤマルのキャラと通じる。三笘薫はニコ・ウィリアムスと同じく単騎でも切り込める。中村はアレックス・バエナ同様、キックに優れ、一発で仕留められるし、堂安もゴールに向かうパワフルさがある。
彼らを「守備も頑張れる」という平凡な評価でくくるのは的外れだった。攻撃の選手としてプレスバックを頑張らせるならまだしも、ウイングバックはその名のとおり半分はディフェンダーなのだ。
「ウイングバックが守備的だとしても、シャドー(トップ下)の枚数は増えて攻撃的だったのでは?」
そんな意見もあるだろうが、システム上の不具合は解決されない。なぜなら本職のウイングバックがいない以上、サイドで優位性は保てず、互角以上の相手には結局、ベタ引きの守備に回るしかないからだ。これでは攻撃に手数をかけられない。偶発的なカウンターにかけるのが精一杯で、三笘が親善試合のイングランド戦で得点したようなことも起こるが、ボールを持てないチームは本大会のベスト16以降を勝ち上がれないのだ。
その意味で日本サッカーはサイドバックの登用も急務だろう。日本人の俊敏さ、連係力、粘り強さ、敢闘精神を考えれば、本来は強みのあるポジションで、内田篤人、酒井宏樹、駒野友一、長友佑都などの人材を輩出してきた。残念ながら、その系譜をアップデートできなかったのが森保ジャパンだったとも言える。
菅原由勢、伊藤洋輝のようにサイドバックの人材がいないわけではない。右の菅原は久保との関係性がよく、高い位置でボールに絡めるはずだし、左の伊藤はサイドに蓋をしながら、左足でアーリークロスを送る。また、アーセナル時代の冨安健洋は両サイドバックを務めており、左右どちらでも完璧にフィットするはずだ。
3 / 4


