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サッカー日本代表に募る不安 アイスランド戦でも攻撃を能動的に構築できない問題は放置された (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki

 終盤にかけて、日本は枠いっぱいの11人を交代させた。すると瀬古歩夢が守備的MFでプレーするなど、代表戦でこれまで見たことのない配置となった。

 壮行試合と言えば本来はゲネプロだ。国内のファンに向けて披露する最終的なリハーサルである。本番に向けて"いけそうな感じ"をアピールする舞台であるにもかかわらず、新監督就任直後のような目新しいサッカーを披露した。この後の試合予定はU-19代表とのスパーリングだけだという。

 攻撃を能動的に構築できない、守備的で、対応の幅の狭い、完成度の低いサッカー。森保サッカーを悪く言えばそうなる。そこにケガから復帰途上にある選手も多くいる。悔いの残る4年間だったというのが筆者の率直な感想だ。

 国立競技場を埋めた6万2212人の観衆から、このサッカーにブーイングが出なかったのも残念である。「鎌田大地が入ってくれば......」との声も聞くが、だったら守田英正も選ぶべきではなかったのか。いずれにしても、今回の本大会は不安な目で見つめることになりそうである。
  

著者プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

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