サッカー日本代表に募る不安 アイスランド戦でも攻撃を能動的に構築できない問題は放置された (3ページ目)
【代表戦でこれまで見たことがない配置】
これもそもそも論になるが、なぜオーソドックスな4バックではなく、5バックになりやすい3-4-2-1を頑なに用いるのか。森保監督の口から明確な説明はこの8年間、一度もなかった。森保サッカーの弱みはここにある。「3バックも、4バックも両方できるようにしておきたい」と言いながら、4バックは追求されていない。
5バックと紙一重の3バックは、カウンターサッカーと言われる。4バックに比べ守備的だと言われる。強豪相手にはハマるかもしれないが、同格及び格下にはハマらない。対応の幅の狭い、間口の狭いサッカーなのだ。
つまり、日本は典型的な弱者のサッカーでワールドカップに臨もうとしている。そんなサッカーでワールドカップを制するチームはない。
もったいない気がしてならない。前回のカタール大会終了後に開かれた森保監督続投会見で、傍らに座る当時の反町康治技術委員長は、次の4年は「より攻撃的に」と注文をつけていた。あれはどこにいってしまったのか。技術委員長が代わればナシになるのだとすれば、サッカー協会として問題である。
アイスランド戦に話を戻せば、先発は右が堂安(WB)、久保(シャドー)、左は中村敬斗(WB)、伊東(シャドー)だった。4バックならウイングを務めるサイドアタッカー系の4人がスタメンを飾った。自ずとワントップの上田綺世は孤立した。
上田はポストプレーを得意とするFWではない。オランダリーグで得点王になったが、ポストプレーなど得点以外でのチームへの寄与がなければ、さらに上のステージで活躍するのは難しい。力的にはロシアワールドカップ時の大迫勇也に劣るだろう。そのため、ボールが高い位置に収まらないことも、ビルドアップがうまくいかない原因である。サッカーの教科書に載っていそうな、わかりきった現象であるはずだが、これも森保ジャパンでは放置されたまま。悪手であるという認識がない。
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