サッカー日本代表の進化と変わらぬ課題 イングランド人記者の「中田英寿が思い浮かぶ」理由 (2ページ目)
【テクニックとハードワークはすばらしいが...】
「もちろん遠藤(航、リバプール)もいるし、選手が大陸側に散らばっていることも知っている。日本というチームは20~30年前とは違って、エキゾチックでもなければ、得体の知れない存在でもない」
1995年の観戦プログラムで紹介された三浦知良。違う選手の写真が掲載されていた 今季のプレミアは、計20クラブに所属する選手の7割強を非イングランド人が占める。30人台のフランス人やブラジル人と比べれば少数だが、日本人の数は3名のウルグアイを上回ってもいる。21世紀に入った時点ではひとりもいなかったのだから、複数名が当たり前となりつつあるインパクトは大きい。
そこで、対外的にも「強い」と認められているイングランドとの違いを訊いてみた。
35名と大人数のスカッドで3月の2試合に臨むイングランドでは、「ナンバー10」の人選が大きな争点になっている。人材は豊富だが、指揮官トーマス・トゥヘルが、同タイプは「スタメンにひとりで十分」としていることから、フィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)やコール・パーマー(チェルシー)にも最終メンバー漏れの可能性がある。
ジョナサンは、「日本の試合を追っているわけではないから、今でもそうなのかはわからないけど」と前置きしたうえで、次のように語った。
「2000年のアジアカップをレバノンで取材中、フィリップ・トルシエ(当時の日本代表監督)や、イビチャ・オシム(2006~07年の日本代表監督)と話をする機会があってね。ふたりとも、日本人選手について同じようなことを言っていた。『フィットネスと仕事を全うする姿勢は抜群。ただ、どういうわけか、決めきれない部分とイマジネーションに欠ける部分がある』と。
プレミアにいる今の4人を見ても、テクニックとハードワークはすばらしい。三笘の1年目(2022-23シーズン)なんてセンセーショナルだったし、大学の卒論テーマがドリブルだったことは、こっちでも知られている。それでもやはり、試合でのフィーリングというか、瞬間的な閃きというか、何かが足りないような気はする。自分に、それを判断する資格はないけどね。そういう意味でちょっと"違っていた"日本人選手というと、今でも中田(英寿)が思い浮かぶ」
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