サッカー日本代表3月のメンバーを予想 予選突破目前のいま、どんな顔ぶれで臨むべきか (2ページ目)
【三笘薫はひとつ中での起用か】
西部謙司(サッカーライター)
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MF/三笘薫(南野拓実)、久保建英(鎌田大地)
MF/中村敬斗、守田英正(田中碧)、遠藤航、伊東純也(堂安律)
DF/伊藤洋輝、板倉滉、菅原由勢(橋岡大樹)
GK/鈴木彩艶
基本的に従来のメンバーが起用されると思う。見てみたい選手は当然いるけれども、期待しても空しいだけなので、ほぼ予想メンバーそのものになった。ただ、所属クラブでの活躍やプレースタイルに変化が出てきているので、それを考慮した起用の仕方になるのではないか。
トップにはセルティックで好調の前田大然が起用されると思う。セルティックでどれだけ好調でもあまり起用されなかった古橋亨梧との扱いの差に釈然としないところはあるが、守備の貢献度が高い前田への信頼は厚いのだろう。ウイングバックでの起用も考えられるが、今回は前田1トップバージョン。W杯本大会で劣勢になった場合を想定すると、前田は重要な戦力になる。
DFに負傷者が出ているなか、伊藤洋輝の復帰は朗報。コンディションに問題がなければ起用するだろう。谷口彰悟、町田浩樹が使えないとなると、板倉滉と組むのは菅原由勢か橋岡大樹。古賀太陽を中央に入れて、板倉が右という形も面白いかもしれない。
ボランチは鉄板の遠藤航、守田英正だが、リーズで活躍している田中碧にはプレー機会があるはず。遠藤はリバプールでの出場時間を考えるとフルで2試合はない。田中にとっては序列に影響を与えるチャンスかもしれない。
ウイングからストライカーにプレーの比重が移りつつある三笘薫は外ではなくひとつ中での起用。今回はゴールゲッターとして南野拓実との競合になる。ウイングバックには伊東純也、中村敬斗のスタッド・ランスのコンビ。本来なら左は守備重視なのだろうが、今回はこれでとくに問題はないだろう。
右のシャドーには久保建英。堂安律とのコンビがすでに確立されているが、あえて伊東との共存具合を確認しておきたい。バックアップとしては鎌田大地。クリスタルパレスでの出場機会は限られているが、遠藤よりも試合には出ている。これまでの予選での貢献からいって外れることはないと思うが、そうでないなら遠藤との扱いが違うということなのだろう。
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