サッカー日本代表・森保監督の欧州在住計画に賛成 だがそこで浮かんでくる疑問がある (3ページ目)
森保監督の欧州移住は、日本代表監督は欧州人のほうが適任だと言ったも同然。協会の今後の方針にも影響を及ぼす、実は大きな決断なのだ。
だからこそ、この計画は、森保監督が率先して話すべきものではない。ナショナルチームダイレクター、技術委員長、会長が先でないと組織的に好ましいとは言えない。森保監督の意気込みは買えるが、代表サッカーの概念は早晩、崩れるだろう。日本サッカー協会にその覚悟、心構えはできているのか。
著者プロフィール
杉山茂樹 (すぎやましげき)
スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。
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