対戦国が見た日本代表 森保ジャパンの長所と課題、そして失望を外国人記者が語る (3ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 日本はグループとしてプレーする時に強さを発揮する。しかし、今回のように何人かの選手がイニチアチブをとってプレーする時、日本は選手をつないでいた目に見えない絆を失ってしまうように思う。

 グループリーグの日本を見て、私は少し失望した。あのすばらしいW杯のあとは、アジアのリーダーとして絶対的な強さを見せてくれることを期待していたからだ。今のままだと日本はこの大会の8位か9位のチームだ。優秀な選手はもちろんいるが、この代表のユニホームに値しない選手もいるような気がした。

 日本はグループリーグを通じて不安定なチームだった。おかげで日本よりずっと格下の3チームに手こずっていた。スペインやドイツに勝った日本が、ベトナムやインドネシアに苦しめられるのは異様だ。イラクにも3、4点差をつけて勝てるだけの力はあるはずだ。これは何かがうまくいっていない証拠だ。これからは一発勝負。確固たる強さを見せていかなければ、日本は家に帰ることになるだろう。

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