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三笘薫に替わって追加召集された『奥抜侃志』って何者だ? 森保監督が抜擢した「生まれながらのドリブラー」 (4ページ目)

  • 戸塚 啓●取材・文 text by Totsuka Kei
  • photo by Getty Images

【オフザピッチでは「後輩にいじられる」天然キャラ】

 4-2-3-1でも4-3-3でも、奥抜は左サイドが適性ポジションになるはずだ。2シャドーの一角にも対応できるので、3-4-2-1にも当てはめられる。

 オフザピッチでは天然キャラで、大宮ではアカデミー出身の後輩にいじられたりしていた。年上のチームメイトに可愛がられるのは「二男ならでは」といったところだが、ピッチ上ではまったく別のキャラクターとなる。「キュッ」という音が聞こえてくるようなドリブルで、マッチアップする相手を翻弄していく。

 J1でプレーした経験のない選手が海外へ渡るのも、そこから日本代表に選出されるのも、珍しいケースと言っていい。日本代表への新たな登頂ルートを開拓した24歳は、国際Aマッチでどんなプレーを見せてくれるだろうか。途中出場でもインパクトを与えられるだけに、デビュー戦から大きな仕事をしても驚きではない。

著者プロフィール

  • 戸塚 啓

    戸塚 啓 (とつか・けい)

    スポーツライター。 1968年生まれ、神奈川県出身。法政大学法学部卒。サッカー専誌記者を経てフリーに。サッカーワールドカップは1998年より7大会連続取材。サッカーJ2大宮アルディージャオフィシャルライター、ラグビーリーグワン東芝ブレイブルーパス東京契約ライター。近著に『JFAの挑戦-コロナと戦う日本サッカー』(小学館)

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